テレビドラマの『宙わたる教室』を毎週見ておりました。定時制高校に通うさまざまな生徒たちが、ある講師と出会い、科学部を作って…というお話です。原作の小説があるそうですが、ある程度実際にあったできごとを元にしたものだそうです。
感動しました。ふだんあまりドラマなど見ないのですが、予告編を見たときにおもしろそうだと思い、見てみましたところ、とてもすばらしいドラマでした。
いろいろな生徒がいました。年を取った人たちも来ています。みんなそれぞれの事情があります。定時制の高校というだけで、さまざまな偏見を受けたり、科学コンテストにノミネートされないなんてこともありました。ドラマは、科学部の生徒たちだけではなく、さまざまな人たちを一人ひとり丁寧に語っていきます。主人公の講師も、過去になにかあったようでした。ドラマの後半で描かれます。ぜひ、第1話からこのドラマを見てほしいと思います。
さいごのほうである生徒がいいます。
「一年前はこんなふうになるなんて思わなかった」
その生徒はなにが変わったのでしょうか? ほかのみんなもなにが変わったのでしょうか? 講師の先生は? ここでぼくがことばにするのは控えたいと思います。たぶん、そんなことばでは表せないと思いますので…。
ですが、教育者の一人として、ぼくも自分のことばでなにかを語らなくてはいけないでしょう。ミライアカデミーは、子どもたちのミライを見つけるための場所です。挫折することもたくさんあるでしょう。傷つくことも多いでしょう。悔しく思うこともあるでしょう。でも、それに変わる楽しいこと、うれしいこと、大好きなこと、それをミライアカデミーで見つけてほしいと思います。『宙わたる教室』の科学部メンバーや、講師さんや、それ以外の人たちも、ミライにつながるなにかを見つけたように思いました。このドラマで知りましたが、火星の夕焼けは青いのだそうです。ドラマを見ていたぼくにも、その空が見えた気がしました。
ミライアカデミーをそんな場所にしたいと思います。