- 「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
- 鴨長明が書いた『方丈記』の有名な冒頭部のところです。10月のおもしろ作文倶楽部は『方丈記』を題材に授業をしました。鴨長明といえば、無常観の文学などと呼ばれ、移りゆくもののはかなさが、この冒頭部からも現れています。
- 鴨長明は、人はなぜ生まれてくるのだろうと、この『方丈記』の中で問うています。そこで、おもしろ作文倶楽部の授業でも思い切ってシートを作ってみました。『どうして人は生まれてくるのでしょう。』
難しい質問だということは百も承知です。それでも、ぜひとも考えてほしいと思いました。子どもたちに大人気のアンパンマンの歌詞に、このような言葉が出てきます。 - 「なんのために生まれて なにをして生きる
こたえられないなんて そんなのはいやだ!」
自分なりの答えを、いまでなくてもかまわないので、いつか見つけてほしい、そんな思いも込めて、授業で使用しました。すると、みんな本当にがんばって書いてくれました。真剣に悩んでくれました。その中で、青葉台校の一人の生徒の答えをぜひご覧ください。小学3年生の男の子です。 - 『人は、気持ちを考えるために生まれる。友だちの気持ちとか、大人の気持ちとか考えるから。人は気持ちを考えるから生まれる。』
- これを読んで、ぼくは本当に感動しました。『どうして人は生まれてくるのでしょう。』
青葉台校の小3の男の子がひとつの答えを出してくれました。
ありがとう、ヒカルくん! とてもすばらしい作文でしたよ!
NEWSおもしろ作文倶楽部 コース責任者
三木 裕