- 先日、全国学力・学習状況調査の結果が、とうとう出たようです。新聞、ニュースなどでも、大きく報じられていました。たとえば、平行四辺形の面積の問題などは、かなり考えさせられるものでした。図に、平行四辺形としてしっかり出ていると面積もほとんどの子が正解を出せる(全国正答率96パーセント)のに、地図の中に、平行四辺形の土地があると、長さも書いてあるにもかかわらず、面積を間違えてしまうというケースが非常に多かったようです。なんと全国の正答率で18.2パーセントというのですから驚きです。
- 地図では、平行四辺形の面積を出すのに必要な長さだけではなく、土地のいろいろな場所の長さも記載されています。それに惑わされてしまって間違えたということのようですが、少々、間違えた子が多すぎるようにも思います。
- なぜ間違えたのかの結論は、もちろん、この一問のみを取り出して出せるものではありません。全国で行われたといっても、来年行われるとどうなるかわかりませんし、もしも、昨年度の同じ時期にテストを行っていたら、また違う結果が出ていたかもしれません。結局、『ゆとり教育はどうだったのか』という検証もこれから始まるのでしょう。
- ただし、やはり、この問題の正答率の低さは、なにか考えなければいけないものだとも思います。国語の問題で、ここまで正答率が低いものはありません。算数にはもう一問、正答率が20パーセント台というものがあり、それは割合の問題でした。中学受験用のテキストにはかなりのページを使って出てくる問題ですが、いわゆる割合の問題とは少し違い、その分、とまどったのだろうと考えられます。
- 自分で考える力を持たなければいけません。NEWSメインコースに来ている子たちには、物事をあらゆる角度から見るということを話し続けてきました。見たことがない、と思うような問題でも、必ず工夫する余地があります。NEWSで身につけられることこそ、まさに『いま』求められているのだと、テストを見てあらためて思いました。
NEWS STep Upメインコース責任者
三木 裕