ぼくが応援している阪神タイガースが、開幕から9連敗という悲しい結果となりました。しかも、そのあとも、少し勝っては、たくさん負けるという感じで、過去最低の、歴史的なペースで負け続けております。まあ、つらいことは、つらいのですが、古くからのファンであるぼくは、だんだんこういった状況にも趣を覚えるようになってきまして、こういう年もあるよね、毎年最下位だったときもあったのだから、と、思うようになってきました。ぼくよりも、監督、コーチ、選手のほうが、もっともっとつらいでしょうからね。こういうときこそさらに応援するのが、本当のファンというものです。
すみません、つい長くなりました。今回は、その阪神の藤浪投手について書こうと思っていたのでした。高校時代は無敵の存在で、あの大谷投手のいいライバルでした。プロに入っても順調だったのですが、ある年から急に勝てなくなり、ここ何年も不調が続いています。その藤浪投手について、元三冠王の落合元中日監督が語っている記事を見ました。落合さんは、このようなことをいっていました。
『おれがバッターに立ったとき、いちばん立ちたくないと思うのは藤浪だよ。それを本人がどう考えるか』
藤浪投手はものすごい豪速球を投げるのですが、コントロールが悪く、それが問題視されていまして、コントロールをよくするためにずっと試行錯誤を続けています。ボールがバッターの頭などに行ってしまうと、命にかかわりますので、やむを得ないと思います。
しかし、落合さんはいうのですね。そういったボールを欠点として(現状、何年もうまくいっていないのに)修正するのか、それをバッターに恐怖心を与える武器としてとらえるのか、どちらかに一つだ、と。いくら落合さんにいわれたからといって、頭にバンバン投げていたら、大問題になりますので、かんたんには割り切れないでしょうが、最大の欠点が、最大の武器でもある、という指摘は、さすがだと思いました。いかにその武器を生かせるか、なのですよね。それがいちばんむずかしいのでしょうが……。
子どもたちの指導だと、つい型にはめた指導をしがちです。武器を強くすることよりも、欠点を修正することに力を注ぎがちです。学校や、教育の場が、それを求めていることが多い、ともいえるかもしれませんが、武器を強くするという視点を、ぼくは持たなければいけないな、と思いました。それがNEWSという場なのですから。とりあえず、藤浪投手には、いまの阪神を救ってもらいたいと思います!