柔道の小学生の全国大会が廃止されるという記事を新聞で読みました。行き過ぎた勝利至上主義が目立ち、柔道の持つすばらしさを子どもたちに十分理解してもらいたい、とのことのようです。
柔道は学生のころの体育の授業でやったことがある程度で、正直、ぜんぜんくわしくありません。なので、この決定に関して、是非の判断はむずかしいです。しかし、その関連記事として、小学生のバレーボールの大会に、『監督が怒ってはいけない大会』というのがあると知り、似たような問題があるのかな、と思いました。
きびしい指導だからこそ伸びる、成長する、という意見も当然あります。勝利至上主義こそ最大のモチベーションだ、いう意見もあると思います。しかし、柔道、バレーボール、そして、少年野球でも、こういう怒られてばかりでやめてしまうという話も聞きますので、やはり問題があるのかな、と思われます。
スポーツだけではないですよね。学校、塾、習い事教室でも、ガミガミ怒っている指導者もいるのではないでしょうか。
きびしさを定義するのはむずかしいです。ただし、だからといって考えることを放棄してはいけない問題でもあります。ぼくは、勉強よりも、遅刻や、あいさつなど、生活面に関してはわりときびしくいう方かもしれません。もちろん、なぐったり、どなったりはしませんが……。しかし、成績=勝利と考えれば、勝利至上主義は、どの分野でも当てはまる気がします。指導者は、その指導が、子どもたちにどのような影響を与えているか、常に考えながら指導をしないといけないと、自戒も込めて思いました。