先日、おこなわれました共通テストの国語の問題で、宮澤賢治の『よだかの星』に関しての論文が使用されていました。生きること、死ぬこと、食べること、食べられることを細かく論述しています。ちょうど、冬休みのNEWSウインタースクールの作文の授業で、『よだかの星』をテキストに使用していましたので、おお、なるほど、とか思いながら、読んでいました。
子どもたちの書いた作文では、やはり、よだかを理不尽にいじめるたかへの評判が圧倒的に悪く(まあ、もっともではありますが)、よだかに知らないうちに食べられてしまう甲虫にはあまり同情はあつまりませんでした(まあ、もっともではありますが)。星になってよかったとはみんな思ったようですが、それを救いと見るのか、星になってしまった、という解釈をするのかは、意見が分かれたようでした。星の状態を、生きていると思うかどうかにもよるのかな、と思います。
よだかの行為を、子どもによっては『逃げ』と見る解釈もありました。ただし、『逃げる』ことは決して悪いことではなく、ときにはそれも必要で、生きることがいちばんだいじなことなのだという意見です。いい意見だと思いました。小学生の子ばかりでしたが、みんながんばって書いてくれました。おもしろい授業になったと思います。
また、今回の共通テストには、論文のまとめに俳句を使うという問題も出題されました。現国の勉強はしていても、俳句はどうでしょうか? けっこうおろそかにしていた人が多いのではないかと思います。NEWSの作文倶楽部は詩歌の問題はかなりやりますので、ここらへんも自慢したいところですね。今年の共通テストはNEWS作文倶楽部のおすすめ問題が2問出ましたよ! と。かなりいいすぎですが……。
いや、でも、校舎で聞いてみましたが、今回の問題はおもしろかったという高校生が多かったです。実際によくできたみたいです。来年の共通テストも、俳句が出るかもしれませんね。たまには歳時記など読んでみましょう!