ふと見た本に、おもしろいデータが載っておりました。
『活字中毒者読本』本の雑誌社
1984年発行
この本に、金曜日の夕方、山手線の車中で何が読まれているかを調べてみたというコラムが載っておりました。何日かにわけて調査したようです。まずは、読んでいる人の割合はどれくらいだったのでしょうか?
853人中208人 およそ24・4%
そして、その人たちが何を読んでいたのか、というのが以下の数字です。
新聞(スポーツ紙・夕刊紙含む) 35.7%
雑誌(マンガ含む) 31.5%
本 31.0%
1984年というともう37年も前になりますね。当然、スマホはありません。それでも、なにかを読んでいる人の割合が30%以下というのは、かなり少ないな、と思いました。ですが、もうその当時から本が一番少ないですが、マンガ・雑誌とほぼ同じくらいですから、まだまだ本も読まれているなあ、という感じです。
いま、山手線の車中で、本、新聞、マンガを読んでいる人の割合は、数%ではないでしょうか。ただし、スマホを見ている人の割合は90%を超えていると思います。その人たちがなにを見ているのかは……、どうでしょう。ゲームや動画、テレビ、映画、音楽など、なんでも見られますからねえ。でも、活字を読んでいる人(LINEやメールも含め)は、じつは37年前より、断然多いのでは、と思いました。
活字離れといわれつづけていましたが、いまは、本当は、いちばん活字を読んでいる時代なのかもしれません。だからこそ、読む、書くの力が、さらに重要なのだと思います。NEWSでしっかり勉強しましょう!