メジャーリーグの大谷翔平選手の今年の活躍は本当にすばらしいものでした。野球ファンだけではなく、もっと多くの人たちから注目を集めています。メジャーリーグの試合は、日本のプロ野球よりも少し早く終了します。どのような結果になるのか、とても楽しみです。
さて、大谷選手のすごいところはたくさんあります。
まずピッチャーとして9勝。あと1勝してほしいですね。
そして、ホームラン45本。日本人初のホームラン王になるかもしれません。
盗塁も20個以上。
投げても、打っても、走っても、それぞれ、一流のプレーヤーなのに、それを一人でやっているのが、すごいです。
特に今年はホームラン王のチャンスがあるので、ぜひがんばってほしいです。このコラムを書いている時点では1本差の3位です。最近の試合では、ヒットを打っても、「ああ、ヒットか」とちょっとがっかり(?)してしまうような気持ちになって、いけない、いけない、と反省しています。メジャーリーグでヒット打つのだって、すごいことなのですから。
そして、大谷選手自身が、なにがなんでもホームラン王になりたい、とは思っていないように見えるところもすごいことです。大谷選手の所属しているチームは、残念ながらプレーオフには出られそうもない成績です。ホームラン王を取るために、残りの試合は、全部ホームランを狙って打席に立ってもいいのでは、とぼくなんかは思ってしまいます。けれども、大谷選手はそういう選手ではないのですね。試合に勝つことが優先なのです。チームの勝利が優先なのです。
試合を見ていますと、大谷選手が、場面によってホームランを狙わず、シフトの反対を狙って軽く打ったり、バントヒットを狙ってとにかく出塁しようとしたりする場面をしばしば見ることができます。そして、一塁に出塁できたとき、大谷選手は本当にうれしそうに笑うのでした。チームが勝つためにできることを最優先にしているからこその笑顔なのだと思いました。盗塁が多いのもそうです。ピッチャーもやっていることを考えれば、怪我のリスクも考え、走らないというのも決してまちがいではないと思います。けれども、大谷選手は、自分ができることはなんでもやるのですね。心から野球が好きなんだろうと思います。
大谷選手は、今年はほとんどの試合に休まずに出場しました。だれもできないこと、といいますか、やろうとすらしなかったことをやってしまう、そんな歴史を見ている一年だったと思います。もちろん、来年がさらにすごい一年になる可能性も十分あるのですが。ぼくらも授業中に、あんな笑顔を浮かべているでしょうか? そんなことを考えたりもしました。今日の授業はよかったな、と思うような授業を、毎日毎日1コマ1コマつづけていかなくてはと思います。