NEWS板橋校で、サマースクールの読書感想文コースの授業をしました。そのなかで、読書感想文を書くためのマニュアルのようなものを学校でも配布しているようで、何人かの生徒さんから同じものを見せてもらいました。ちがう学校の子も使っているようでしたので、さまざまな場所で使用されているようです。
心に残った場面を書く。その理由を書く。自分に置き換えてみる。構成を考える、などなど、この順番に書くと、読書感想文があっというまに完成してしまう、というものです。
小論文の指導でも、型にはめた書き方というのは有効な手段の一つですから、読書感想文においても、悩める子どもたちの助けになるかもしれない、と思います。ただ、そうまでして、読書感想文を書かなくてはいけないのだろうか、とも思ってしまうのです。宿題のための宿題? みたいな気がします。
今年のサマースクールでも、読書感想文コースはたくさんのお申し込みがありました。ありがとうございます。ぼくは、自分も楽しく、みんなも楽しくなるように指導したつもりです。60分×6コマという長い授業でしたが、早く終わらせようとか、かんたんに終わらせよう、と思ってはおりません。じっくり丁寧に、本のことを考え、主人公たちのことを考え、作者のことも考え、そして、自分自身について考えてもらいたいと思って、授業をしました。また、みんなもそういう感想文を書いてくれました。だからこそぼく自身楽しく授業できましたし、みんなの言葉に感動したり、思いっきり笑ったり、泣きそうになったりできました。
ただ終わらせるための宿題になんの意味があるのでしょう。その子の成長につながると思うからこそ宿題を出すのがよいのではないかと思います。夏休みの感想文は、みんなあまり好きではないと思いますが、どうせやるなら、真正面からぶつかって取り組んでほしいというのがぼくの思いです。今年の夏休みの感想文は、そういう授業ができたのではないかと思っています。これからの作文や国語の授業にもつなげていきたいと思います。
みんな、がんばったね! ありがとう!