今年は寒さのせいか、桜の開花が一週間くらい遅かったように思いますが、それでも、雨や風などもあり、東京の桜はもうずいぶん散ってしまいました。満開になってからいっせいに散ってしまうまで、どうしてこれほど急いでしまうのでしょう。本当に不思議な花ですね。そんな桜のことをうたった詩を見つけました。
さくら
まど みちお
さくらの つぼみが
ふくらんできた
と おもっているうちに
もう まんかいに なっている
きれいだなあ
きれいだなあ
と おもっているうちに
もう ちりつくしてしまう
まいねんの ことだけれど
また おもう
いちどでも いい
ほめてあげられたらなあ…と
さくらの ことばで
さくらに そのまんかいを…
いいですねえ、まどさんの詩は。みなさん、お花見などされましたか? そういえば、ぼくは子どものころ、桜は日本にしかない木だと思い込んでいました。外国の風景に桜が並んでいて驚いた記憶があります。正直を美徳とするワシントンの逸話は知っていたのに、なぜか日本の桜とは違う木のようなイメージを持っていたのです。といいつつ、いまでも、やっぱり桜は日本の木だと思っていますが……。来年は、がんばってさくらの言葉を覚えて、思いっきりほめてあげましょう!
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕