新聞で、『少年探偵ブラウン』シリーズの作者が亡くなられたという記事を読みました。ドナルド・ソボルという方で87歳だったそうです。正直なところ作者の名前は忘れていたのですが、少年探偵ブラウンは愛読書だったので覚えていました。読者への挑戦のように、事件と解決のところがわかれていて、大いに推理に燃えたものです。子どものころは、ブラウンや、別の作者ですが『マガーク少年探偵団』のシリーズが大好きで、大人になってもまだミステリーを読んでいるわけです。
子どものころの読書は、まずおもしろいかどうかがすべてです。わくわくする、どきどきする、早く次のページが読みたい! 次の本が読みたい! こういう気持ちほど、子どもたちを本好きにさせるものはないでしょう。
いまの子たちには、いまの名探偵がいるでしょう。漫画やアニメにもいますね。けれどもホームズやルパンがいまでも読まれるように、ブラウン探偵や、マガーク探偵団の活躍も、ずっと読み継がれていってほしいと願います。本当におもしろかったですから。作者のご冥福をお祈りいたします。あなたのおかげでいまだに名探偵という響きに憧れを持っている本の好きな大人になりました。ありがとうございます。
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕