プロ野球、アメリカのメジャーリーグがはじまり、毎日一喜一憂しております。入場者の制限などはありますが、昨年のことを考えますと、もうこの時期に開幕しているというのは、大変な努力があったのではないかと思います。テレビ観戦など、この一年楽しみたいと思います。
さて、野球に関して、おもしろい記事を読みました。このところ、日本でもアメリカでも、昔よりも積極的にデータを取り入れているチームが増えてきています。その理由の一つとして、データの『共有化』が大きいとのことでした。
ある一人のピッチャーが自分の投球のメカニズムを様々なデータを使って解析しました。その解析により、さらに精度を高め、より高い次元でのピッチングができるようになりました。そして、そのピッチャーは、そのデータを惜しげもなく公開して、相手チームであろうと、アマチュアのピッチャーであろうと、だれでも見られるようにしたのでした。
場合によっては、自分の弱点を教えることにもなりかねません。しかし、そのピッチャーは、公開したことによるメリットのほうが大きいと語っていました。情報を公開することにより、せまい範囲だけではなく、野球やスポーツを越えた多くの人たちの目にも触れることにより、自分たちの理論がより補完され、さらに高いものへとつながっていくのだそうです。
そのピッチャーだけではなく、メジャーリーグの機構そのものが、同じ立場を取り、積極的に情報公開をおこなっているそうです。野球界そのものの発展につながるという考えなのだと思います。
塾の先生はどうでしょうか? マニュアルのようなものはあるにしても、どちらかというと個人の職人の技みたいな考え方のほうが強いような気がします。ただ、オープンにすべきところは、もっとあるのかな、という気もしました。それが、よりよい授業につながるのであれば、ぼくもいろいろ考えてみたいと思います。