アメリカのメジャーリーグの試合、ワールドシリーズに、ボーゲルソンというピッチャーが出場していて、ナイスピッチングで勝ち投手になっていました。野球ファンの方はご存知かもしれませんが、このピッチャーは、以前、阪神タイガースにいたこともある選手なのでした。阪神での活躍は実のところほとんど記憶になく、成績もいまひとつだったようですが、アメリカの、しかもワールドシリーズという最高の舞台で、堂々と勝利投手になっていたのですから驚きです。阪神のときになぜこの活躍を……とファンは思いますが、日本での苦労した経験を生かして(そういう談話が新聞に載っておりました。)ここまで上り詰めたわけですから、いまの活躍は阪神のおかげ(?)でもあるのでしょう。来年もがんばってほしいと思います。
そして、このボーゲルソン選手についてですが、阪神にいたころは『ボーグルソン』という名前で呼ばれていました。ぼくなんかは、そっちの名前の方がピンとくるのですが、テレビや新聞では『ボーゲルソン』という表記なのです。実際、それが本来の名前の呼び方に近いということなのでしょう。ただ、一部の新聞では『ボーグルソン』のままのところもありましたから、それは昔の呼び名との混乱を避ける配慮なのかもしれません。
もともと、外国語の発音をそのまま完全に片仮名にするのは無理なことですから、ある程度の違いはやむをえないところでしょうか。新聞の別の記事でも読みましたが、
『ロープウエー』
『ロープウェイ』
『ロープウェー』
同じものでも、このように分かれるものがあります。どれが正しくてどれが間違いというわけではなく、たとえば新聞ではこの表記、この場所ではこの書き方で付けたからこの表記など、その場その場での判断になります。新聞でも原則としてのルールはあるそうですが、例外もたくさんあるとのことでした。ぼくが、いまぱっと思いついたものでも、
『ノルウェー』『ノルウェイ』
『コンピュータ』『コンピューター』
『レジメ』『レジュメ』
などなど、どれが正しいのだろうかと思うものはいくつもあります。新聞にも『メーク』『メイク』、『ブレーク』『ブレイク』、などの言葉が出ていました。慣用というのもあるでしょうし、かっこよさ、なんていうのもあると思います。『エヴァンゲリオン』が『エバンゲリオン』だったらあんなに人気になったのかな? なんて思いました。ぼくらのNEWSも、ニュースと読みますが、なぜニュウスではないのかといわれると、固有名詞なので…と逃げてしまいそうです。
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕