小惑星探査船『はやぶさ2』が、地球に帰ってきて、小惑星『リュウグウ』で採取したカプセルを見事に地球に着地させました。すごい!
本当にすごいです。『はやぶさ2』は2014年に打ち上げられました。2018年に『リュウグウ』に到着し、2020年12月6日にカプセルが地球に届きました。6年も宇宙を旅したわけですが、まだまだ任務は終わっていません。地球で一休みすることもなく(?)、また、2031年に『リュウグウ』よりもさらに小さい小惑星の探査をする旅をつづけるのだそうです。そこには水があるとされていて、いつか、火星を探査するときの水源にできないかと期待されている小惑星なのだそうです。SF小説を読んでいるようです。
地球に着陸したカプセルは、ほぼ予定通りの場所に着いたようで、あらゆる点で大成功となったようです。約3億4000万キロメートル離れた場所から、地球のある1点を目指し成功させたのですから、すごい技術です。カプセルの調査はこれからですが、きっと多くの発見があることでしょう。楽しみですね。
テレビで見たのですが、着陸の際に使用されたパラシュートは、収納の際、人間がたたむのだそうです。機械がたたんでは微妙な部分が調整できず、人間がたたんだパラシュートのほうが、きれいに広がるのだとか。これほどの科学の粋を集めたものでも、人間の力がないと成功しないのですね。うーむ、とうなってしまいました。『宇宙兄弟』というマンガでも、パラシュートは人間がたたむと描かれていて、ああ、あれは本当だったのか、とも思いました。
いまから少なくとも6年以上前に、だれかにたたまれたパラシュートが、じっと出番を待っていて、本番一発勝負をばっちり決めたわけですから、そのたたんだ人の感激はものすごかったと思います。ずっと、緊張しつづけていたのかもしれません。今回の大成功のプロジェクトにかかわったすべてのみなさまのご苦労を思うと、本当に気が遠くなりそうです。それでも、また宇宙船は進んでいるのですね。人間ってやっぱりすごいな、と思いました。