先日亡くなられた小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞受賞)が出されたというユニークな試験を新聞で読みました。高校生に出した問題だそうです。
「もし世の中に摩擦が無くなったらどうなるか記しなさい」
物理の問題だそうです。摩擦がなかったらいろいろと困ると思いますが、正解は?
なんと『白紙』で出すことなのだそうです。
摩擦が無ければ、鉛筆の先がすべって紙に解答が書けないから、とのこと。なるほどとは思いますが、それを問題に出すというのがすごいですね。さらに、実際に白紙で出した生徒が三人くらいいたということで、それもすごいと思いました。そうかもしれない、とは思っても、白紙で出すのはかなりの勇気が必要です。小柴先生ならやりかねないな、という信頼関係が、すでにあったのではないかと思われます。
摩擦について、正確な知識があることは必要ですが、この問題には、それだけではない、ユニークさが求められている気がします。一生懸命答えを書いて×にされて怒ってしまう生徒や、保護者の方はいなかったのでしょうか。あるいは、ほかの先生方は?
ノーベル賞を受賞されるような方の授業ですから、きっと、いろいろとおもしろい工夫が随所にあったのではないかと思います。受けられた生徒さんたちは幸せですね。いまでもずっと自慢に思っているのではないでしょうか。NEWSの授業も子どもたちにとって、そのようなものになるように、がんばっていきたいと思います。