NEWSのサマースクールから今年も続々と傑作が生まれています。毎年、夏休みだけのお楽しみ、感性ピカピカコース+作文倶楽部のコラボ企画『絵本作家』コースもとてもすてきな作品が仕上がりました。絵本作家コースの前半、物語を作るパートでは、最初にたくさんアイディアを考えてもらいます。その中から、一番おもしろそうなものを選んで作品にしていきます。
今回は、その完成品ではなく、趣を変えて完成品として選ばなかった『幻の絵本』をご紹介いたしましょう。こちらもなかなかの作品ぞろいですよ。絵本の1ページ目を文章で表現しています。
・ある夜、わたしが道を歩いていると月が落ちてきました。私は月に乗って……。
・野原でうさぎが2羽、満開の桜がうれしかったのでいっしょに……。
・私は家族とけんかをしてしまいました。私は家を飛び出して……。
・朝日が昇るころ、公園で桜の木がうで(枝)を伸ばし始めて……。
・私は画用紙に絵を描きました。私が寝ている間その絵の動物たちが、絵の中で歩き始めて……。
・雪の上に捨てられていた子犬を女の子がこっそり家に連れて帰り、家の庭でこっそり……。
・日の出によく獲れるので『日の出丸』と名づけられた船に3人の漁師が乗り込み……。
・フランスの宮殿で、国中の女の人が、王子の相手を決めるために踊っていると……。
・若い女の人が就職先を探してお菓子屋さんに来ました。自分のできることとしてクッキーを……。
・真夜中に、子猫の街で、代表の猫3匹が市場で魚を失敬したところ……。
・お正月、まねき猫が玄関であくびをかみころしそこねて……。
どれもみな続きが気になるお話だと思いませんか? いつ、どこで……といった、作文の基本5W1Hを使って書いてもらいました。結局は描かれなかった幻の絵本たち、またNEWSでいつか描いてほしいですね。画用紙の中の動き出した動物たちはどうなったのでしょう?
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕