国語の授業中にいきなりいわれました。
「仕事に答えはないよね」
小2の女の子です。
ええっ、と驚きました。
よくよく話を聞いてみますと……。
最近、ママのお仕事が在宅になったそうです。毎日、お仕事が大変そうなママを見て、小2の女の子はこういったのだそうです。
「ママ、仕事がむずかしいんだったら、答え見ちゃえば?」
それに対してママはいいました。
「仕事に答えはないのよ」
それを聞いて、その子はぼくにもいったというわけです。いきなりなのでびっくりしましたが、とても深い言葉だと思いました。なので、とてもいい言葉だね、とその子にいいました。
たしかに、仕事に答えはないですよね。ぼくらのような教育の仕事は、答えが決まっていることが多いと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。特にいまのような、これまでにない状況では、一つひとつのことすべてに、正しいかどうか悩みます。今日これだと思ったことが、明日にはどうなるかわかりません。
でも、正解だと思うことをしないといけませんね。たとえ、答えはないのだとしても。
もちろん、子どもたちは、テキストやテストの答えを見ながらやってはいけませんよ。ちゃんと、自分で考えて解きましょう。(まるで、自分自身にもいっているみたいですね。)