新型コロナの問題で、学校だけでなく、いろいろな施設も閉まっています。ぼくが住んでいる地域の図書館も、3月の中旬からずっと閉まったままです。最初は4月5日から再開予定でしたが、いまは4月12日まで閉館が延期になりました。さらに延長されてしまうかもしれません。予約した本は借りられるようですが、開架の場所へは入れない状態がつづいています。
図書館で本を借りる楽しみは、もちろん、必要な本や好きな作家など、目当てのものを借りるのもよいのですが、ぶらぶらと棚の本を見てちょっとおもしろそうな本を引っ張り出して借りてみるというのも大きな楽しみの一つです。これまで読んだことのない作家や、ジャンルの本も、図書館では気安く借りることができます。それがきっかけで新しい楽しみを見つけることもしばしばあります。早く再開して、図書館の中をまた歩き回りたいです。
そんな中で、ある図書館の試みが新聞に出ておりました。その図書館も、原則閉館中で、自由に中には入れません。そこで、図書館員の方が本の福袋を作成し、希望の方に貸し出しをしたのだとか。これだと好きな本は借りられませんが、カウンターだけで済みます。
本の福袋というアイディアは前からあったようで、毎年お正月などにおこなっていた図書館もあったとか。しかし、今回のような厳しい状況を逆手に取って、おもしろいアイディアにつなげたのがいいなと思いました。どんな本が入っているか、開いてみるまでのどきどきは本好きの心をつかみます。どんな本が入っていたとしても新しい一期一会になったのではないかと思います。図書館ならではのすばらしいアイディアだと思いました。NEWSでもできるでしょうか? なにか楽しそうな福袋を考えてみたいと思います。