ラグビーワールドカップに大興奮です。残念ながら日本チームはベスト8で終了してしまいましたが、初の決勝リーグ出場、アイルランド、スコットランドといった強豪チームにも勝ち、すばらしかったです。
ぼくも典型的なにわかファンの一人ですが、ラグビーのすばらしさを今回の大会で、たくさん知ることができました。ノーサイドの精神というのでしょうか、試合中は全力で体をぶつけあったもの同士が、試合終了の瞬間に握手を交わし、ユニフォームを交換して相手の健闘を称えたり、試合終了後、反則をしてしまった相手に謝りに行ったり、逆に気にするなとツイッターをしたり、ありとあらゆるところで、気持ちのいいエピソードが満載でした。
試合中、審判の声が聞こえるのですが、「Thank you very much.」とか「I’m sorry.」とか聞こえてきます。いろいろな状況によってだと思いますが、審判が選手に謝ったり、お礼を言ったりするのも、すごいなと思いました。いかにもラグビーらしい気がします。
他にも、試合中止の中で台風被害にあった地域の方のためにボランティアで働いてくれたり、サイン会などをして励ましてくれたチームがありました。試合には最後まで出られませんでしたが、チームのために裏方の仕事をまっとうし、最後のチーム全体の記者会見でも、話題にされていた選手もいました。日本チームや、日本の国そのものをリスペクトしてくれた外国の方が大勢いました。いま、ひとつひとつを思い出すだけでも、胸が熱くなるほどです。
これから準決勝、決勝とあり、今回の優勝チームが決まります。けれども、優勝賞金はないのだそうですね。協会からのボーナスなどはあるようですが(といっても他のプロスポーツの賞金からするとずいぶん低いと思われる額のようです)、大会からの賞金はゼロ円なのだそうです。それでも、みんなあんなに熱くプレーをするのですね。お金じゃないというのはかんたんですが、選手たちの四年間のものすごい練習、努力、犠牲などを考えると、本当にすごいなと思います。
これまでがんばって、見事なプレーをした選手たちと、つぎの四年間にまた挑む選手たちに心からの尊敬を。あれほどなにかに打ち込む人間の美しさを、ぼくは知りました。残念ながら、意外に子どもたちは試合を見ていないようですが……(授業中もぼくひとりで熱く語っています)。それでも、この大会が残したものは、きっともっと大きなものとなっていくと信じます。本当にすばらしい大会だったと思います。あと少しですが、最後まで思い切り楽しみたいと思います。