先週、夏の甲子園での高校野球が終わりました。今年も熱いドラマがたくさんあり、大阪代表の履正社高校が優勝しました。プロ野球にもたくさんOBがいる野球の強豪校です。ただ、同地区に大阪桐蔭高校というすごすぎるライバルがあり、どちらかというと地味(?)な印象を持っていましたが、とうとう優勝校となりました。おめでとうございます。
そして、準優勝が星稜高校です。この高校以外ではあまり見たことのない色のユニフォームで、歴史のある伝統校ですが、今回も優勝はなりませんでした。決勝で負けてしまったのも2回目ですし、延長18回でのサヨナラ負けや松井選手の五打席連続敬遠など、負けてしまった試合の印象が強い高校のように思います。今回も、すばらしいエースがいて初優勝のチャンスだと思いましたが、残念でした。
毎年、優勝できるのは1チームだけですから、あとはすべて負けたことになります。優勝どころか、甲子園に出ることすら、ほとんどの高校はできないわけです。その中でたくさんの甲子園での負けの記憶を持つ星稜高校は、それだけでもすばらしいことなのだと思います。星稜高校の負けの記憶は選手や、監督や、家族の方、先輩たちにはとてもつらいことだと思われますが(そんな星稜高校が好きだとOBの松井選手はコメントしていました)、いつの日か、星稜高校が優勝する日が来ると思います。それも、とても近いうちに……。いつも全然当たらない予想ですが、これは当たりそうな気がします。今回のチームはすばらしいエースが注目されましたが、彼だけのチームではありませんでした。エースの代わりに投げたピッチャーも、エースが投げない試合に打ちまくったチームメイトも、しっかりと自分たちのやることをやっていました。今回の経験を糧に、後輩たちが、いつか、もっと強いチームとなって甲子園に来ると思います。
それにしても、毎年、高校野球を見ていて驚くのですが、確実にレベルが上がっていると思います。履正社高校や星稜高校のような常連校が上手なのは当然としても、初出場の高校でも、しっかりとしたプレーで、常連校と互角に試合をしています。指導者の方が、いろいろと勉強をして、切磋琢磨し、どの地域のチームも、鍛え上げられているのだと思います。インターネットなどの力も大きいのでしょうか。いまは、どこの地域の、どのチームでも、優勝する力があるように思われます。プロ野球に入ってすぐに一軍で活躍する高校生も増えているように思いますが(大学生、社会人も含めてです)、これも、指導者の力が、アップしているからではないかと思いました。
野球の指導者と同じように、勉強の指導者も、レベルアップしているでしょうか? 自分のことを考えて、ひやりとしてしまいました。ついつい、毎年同じことを、同じように指導していたりしていないでしょうか? 新しいテキストを探して使ってみたり、同じ教材でもよりよくしたりして、指導する側もどんどんレベルアップしなくてはいけません。
全国から才能のある子どもたちを集め、鍛え上げて、強いチームにする高校野球の監督もいれば、地元の子どもたちを指導し、その子たちに合った指導で強くし、甲子園にも出場する監督もいます。NEWSはNEWSの指導法で、一人ひとりの子どもたちを全員成長させ、その子たちにとっての甲子園に連れて行ってあげたいと思います。まだまだぼくらもがんばらなければ! 熱い甲子園の試合を見て、そう思いました。また、来年も楽しみです。