長かった夏休みもそろそろ終わりが近くなってきました。まだぜんぜん宿題が終わっていない! という子は少ないようで、みんなこつこつちゃんとやっているみたいです。えらい!
さて、NEWSも夏休みをいただきまして、ぼくも父親に会いに行ったり、友達と出かけたり、一日中テレビで野球を見たりして、楽しませていただきました。リフレッシュしてまたこれからもがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
その夏休みの一日で、友人とともに古本屋を四軒もはしごした日がありました。お互いにいろいろと収穫がありまして、とても高い本は買えませんが、満足の一日になりました。ぼくが買ったうちの1冊に学研の『2年の学習 秋の学習号11』があります。あの学研の『科学』と『学習』の1冊です。ぼくが子どもの頃は『科学』はみんなのあこがれで、ぼくは取っていなかったのですが、友だちにいろいろやらせてもらって遊び(?)ました。ただし、『学習』は「おもしろくない」という評判で、もともと取っていなかったぼくは、あまり読んだことがありませんでした。
今回ぼくが買ったのは、ぼくが生まれるよりも前の昭和41年11月に発行されたものでした。100ページ以上もある読み応え十分の冊子です。古本屋で200円でした。お得です。国語・算数・理科・社会のお勉強を、物語や、マンガや、工作、ゲーム、クイズ、手品などで楽しく学ぶようになっています。もともとの持ち主の勉強したあとなどもあり、ほほえましいです。いま読むといろいろな意味でおもしろいのですが、子どもの頃読んでいたらどうだったでしょう? 意外におもしろいな、と思ったかもしれません。
その中で、『おまわりさんのこうつう紙しばい』というページがありまして、町に出てきたピノキオが、横断歩道を渡らないで怖い思いをし、おまわりさんに注意されるお話が載っておりました。最後に女性のおまわりさんが、あなたはきまりをまもれますか? と問いかけております。何の気なしに読んでいたのですが、なんとこのページのイラストがやなせたかし先生でした。ページにも、目次にも名前は出ていないのですが、やなせ先生のサインがありましたのでわかりました。まだまだアンパンマンが描かれていない頃でしょうか? ここに描かれたピノキオもとてもかわいくてすてきです。知らずに買いましたので驚きましたが、こういうことも古本の魅力ですね。いっしょにいった友達にも報告したいと思います。その日は、友人に、4軒目の古本屋にぼくの好きな『金魚屋古書店』というマンガがありましたのでむりやりプレゼントしたのでした。マンガへの愛にあふれたマンガです。安いこともありついこういうことをしたくなってしまうのも古書の魅力なのです。
古本屋さんにはあまりなじみのない方も多いと思いますが、けっこう楽しいものです。次はいついけるでしょうか? とかいって、今日もNEWSに来る前に少しだけ古書店をのぞいて来たのですが……(一軒だけですが)。また掘り出し物がありましたらご紹介したいと思います!
NEWS板橋校室長
三木 裕