ある週刊誌の、東大合格者ランキングなどというページをぱらぱらと立ち読みしていましたところ(立ち読みですみません)、合格した高3生へのアンケートが掲載されておりました。
勉強時間や、やり方、好きな偉人、好きな芸能人、音楽、本など、勉強にも関係ありそうなもの、あまりなさそうなものなどいろいろありました。斜め読みでしたので、いま思い返してもほとんど覚えていないのですが、その中で、センター試験の科目のうち、苦手だと思う教科のパーセンテージが科目ごとに載っていたこと、そして、現代国語が苦手という割合がとても高かったことが、意外だったので覚えておりました。
アンケートは、理系の人、文系の人に分かれておりました。理系の人が文系科目、文系の人が理系科目を苦手にするのは、まあ、そうだろうと思います。アンケートの数字もそうなっています。
ところが、数字の大小はあるのですが、理系の人も、文系の人も、現代国語を苦手とする人が、とても多い結果なのは驚きました。古文、漢文よりも、突出して、現代国語が高いのです。理系の人も、文系の人もそうなのです。社会科目よりも多かったですね。
合格者全員のアンケートではないですが、200名近いそれなりの数のアンケート数でしたので、実際に現代国語が、社会科目よりも、古文、漢文よりも、苦手だと思う人は多いのでしょう。ぼくは、古文、漢文よりも、現代国語のほうが断然好きだったのですが……。もちろん、ぼくは東大生ではありませんが。
ということで、NEWSの高3の子たちにちょっと聞いてみました。現代国語、古文、漢文の中でどれが好き?
すると、やっぱり現代国語が嫌だ、という子がわりといるのでした。古文、漢文は、ある程度暗記すればできる、でも、現代国語は、わからないときは、ぜんぜんわからないので……。こんな風にいわれてしまいました。
うーん。暗記で解いても、それはどうなんだろう、と思いましたが、試験の点数を取るために、ここは絶対覚えて! なんてぼく自身いっていますから、責める資格はありません。また、テストでいい点数を取ることが、好きであることに完全につながるかは、それぞれ人によってもちがうと思いますので、なんともいえません。
でも、好きであれば、いい点数を取ることも増えるだろうし、いい点数を取ったことをきっかけに好きになることもあると思います。さらに、暗記をすることで、古典のおもしろさがわかる子もたくさんいるでしょう。なんの疑問もなく、国語は現代国語が一番いいと思い込んでいるぼくの考えがまちがいなのでした。もっと、みんなの声をきちんと常日頃から聞いてみないといけないですね。
ただ、ぼくが現代国語が好きで、そこから国語が好きになったのも、まちがいありません。なので、みんなそれぞれのやり方で、自分の好きを、勉強の中でも見つけてほしいと思いました。そんな授業を、現代国語でも、古文でも、漢文でも、作文でも、読書感想文でも、できたらと思います。