もう一昨年になるでしょうか。『○○こ漢字ドリル』が大ヒットしました(名前はあえて伏せます)。同じシリーズの計算ドリルも出て、子どもたちが大喜びで勉強したとか。
そのライバル商品として、おもしろいドリルを見つけました。『阪神タイガース漢字ドリル』というのが発売されているそうです。その例文をご覧ください。( )の中は、阪神ファンのぼくの心の声です。
・どんなに【弱】くなってもタイガースをおうえんするぞ(そうだ!)
・毎年「タイガースはゆうしょうする!」と【言】うおじさん(どきっ)
・負けたら「あほ!」と言うのは、【悪】いくせや(たしかに)
・こくばんに「タイガースゆうしょう」と【大】きくかいた(えらい!)
おもしろい例文が並んでいます。この漢字ドリルは阪神タイガース球団の承認を得ているそうで、これ以外にも、
・水【田】から藤浪せん手が生えてきた。なんでや(ほんとになんでやねん)
・「屋【根】の上にいるのは矢野かんとくやね」「そうやね」(なんでそんなとこにいるねん)
こういった実名の選手、監督の名前が使用されているそうです。ファンとしては、ちょっと見逃せないドリルですね。実際に、子どもたちだけではなく、親子で楽しんだり、大人の方がおもしろくて買ってしまったり、といったことも多いようです。
前に『○○こ漢字ドリル』が発売されて大ヒットしたときも、コラムに書きましたが、漢字練習のような地味なお勉強のきっかけつくりに、こういったおもしろドリルはとても有効だと思います。また、そのコラムにも書きましたが、漢字練習は、地味な上に、反復練習が大事ですから、おもしろドリルは一度やり終わってしまったあとがどうかな、とも思いました。ですので、○○こに飽きたら猛虎!というのは、なかなかよいのではないか(特に野球が好きな子には)と思いました。
もともと、『広島カープドリル』が阪神よりも先にあり、阪神だけではなく、中日のドリルもあるとか。調べてみましたら、○○こも合わせ、みんなちがう出版社から出ておりました。以前、聞いたことがあるのですが、出版の世界では、『柳の下にどじょうは三匹いる』といわれているそうです。大ヒット企画の便乗企画も、ある程度以上売れるので、どんどん作ったほうがいいらしいです。野球チームの漢字ドリルを見て、なるほどと思いました。
おもしろドリルの種類が多いのは、子どもたちにもいいことかなと思います。きっかけつくりの選択肢も増えますし、練習量増加にもつながるかもしれません。NEWSでも『阪神タイガース漢字ドリル』を使用して、子どもたちをみな阪神ファンに育て上げていく……というのも想像したのですが、肝心のチームが弱くてはどうにもなりません。まずは、みんなにしっかり漢字の勉強をしてもらおうと思います! 阪神もがんばってください!!