ぼくの好きなプロ野球も開幕して二週間がたち、毎日試合の結果に一喜一憂しております。応援している阪神タイガースは、絶好調のスタートとはいえませんが、なかなかがんばっているようです。
さて、日本には、巨人や阪神のプロ野球以外にも独立リーグという、野球リーグがあるのをご存知でしょうか。プロ野球を目指す選手たちのうち、プロ野球のドラフトで指名されなかった選手たちが、企業や、大学などに入らずにプレーしているリーグです。お給料も出ますが、少ない額で、アルバイトをしたりしてプレーする選手がほとんどのようです。環境もあまりよいとはいえず、厳しいようです。
それでも、四国や北陸などいくつかリーグがあり、中にはドラフトでプロ野球チームに指名され、大活躍している選手もいます。逆に、プロ野球を一度解雇された選手が、また復帰を目指し、独立リーグに参加するということも多いです。復帰は難しいですが、実現したケースもあります。
もともとプロ野球の選手になるのも大変な狭き門なのですが、独立リーグからプロ野球に入るのも相当大変です。それでも、あきらめず夢を追いかける選手たちがたくさんいる場所が独立リーグなのです。その独立リーグの試みでおもしろい記事を見つけましたのでご紹介いたします。
四国アイランドリーグの香川チームが、シーズンオフに、地元の丸亀の小学校に、リーグで勝った試合数に応じた額の本をプレゼントしているのだそうです。本を渡すために島部も含め市内の17の小学校すべてに香川の選手がまわっているそうです。
野球に関しての本はもちろんのこと、バスケットやウインタースポーツなど、スポーツに関して全般の本を選んで贈っているとか。校長先生のお話では、スポーツ好きな子は多いので、読みたくてみんなで奪い合いになるそうです。
選手たちは、シーズン中、応援に来た小学生たちに、勝ったら本をもらえるからがんばってよ!と声を掛けられるんです、とうれしそうに話していました。
スポンサーの支援の必要な独立リーグならではの地域貢献の一つだと思われますが、とてもすばらしい試みだと思いました。自分たちの学校に本を持ってきてくれた選手が、試合でホームランを打ったり、そのあとプロ野球に入ってテレビで大活躍していたらどんなにうれしいでしょう。
また、選手が贈ってくれた本で、本を読む楽しさを覚える子もきっといるにちがいありません。もちろん、子どもたちの応援は、選手たちの励みにもなります。
いつか、阪神タイガースに入って、優勝に導いてくれるかもしれません。いいことだらけですね。香川チームの活躍を祈りたいと思いました。今年もたくさん本を贈ってください!