子どもたちを見ていて感じる、ぼくの印象なのですが、2月14日のバレンタインデーは、なんとなく毎年盛り上がりに欠けていくような気がするのですが、いかがでしょうか?
好きな男の子に告白するためのチョコレートだけではなく、友達にあげるための友チョコという名前が出てきたのはいつごろからでしょうか。それはそれで盛り上がって、楽しそうに見えましたが、最近は、その友チョコも、一種の義理チョコ(義務チョコ?)みたいな感じで、けっこう大変だという子が多い気がします。
楽しいイベントではなく、疲れる面倒くさい行事みたいなことをいう子もいます。お母さんに手伝ってもらってものすごくたくさん作る子とか、だれにあげればいいかで悩みつづける子とか……。逆に、いまでも好きな男の子に告白するためにチョコレートをあげる子とかいるのだろうか? と思ってしまいます。
昔の……とかいってしまうと、年をとったみたいでいやですが、男子の2月14日のどきどきと、結局もらえなかったときの落胆(!)が、昔のバレンタインデーの思い出として残っております。そういう、ぜんぜんもらえない男の子の切なさを義理チョコというのは、かなり救ってくれました。たとえ義理チョコであっても、やっぱり少しどきどきしましたし、とてもうれしかったです。
でも、いまのように、男の子も女の子も関係なく、みんなが、みんなに、配りまくるというのは、あまりどきどき感はないのかな、と思います。少し前までは、NEWSでも、バレンタインデー前後の子どもたちの恋ばなを無理やり聞いて、いっしょにどきどきしていましたが、年々そういう話も減ってきているようです。いまは、告白の手段も、かんたんに、たくさん種類がありますからねえ……。
まあ、イベントというのも年月によって変わっていくものなのでしょう。ハロウィンも、恵方巻きも、昔はぜんぜん聞いたこともなかったですし。いずれまたバレンタインデーも、まったくちがうイベントになるかしれません。内気な男の子が告白するイベントなんかもあったらおもしろいなと思います。