先日の『多様な教育機会確保法(仮称)』という法案の提出を検討というニュースのあと、今度は「18歳選挙権」改正と、気になるニュースが続いています。18歳、19歳の若者たちの投票は早ければ来年の参議院選挙から行われる可能性が高いようです。
いまNEWSに通っている子たちにもちょうどその年齢の子たちがいます。まだあまりピンとこないかもしれませんが、70年ぶりの改正とのことですから、選挙のときには歴史的な一歩となるでしょう。投票率も上がるのではと思います。
この改正にあたり、学校での主権者教育の必要性が高まることが予想されます。といいますか、高めないといけないですよね。ただ投票に行きましょうというだけでは無責任です。もちろん、公平性や現在の状況など、クリアすべきところは多いと思いますが、政治の世界に関心を持ってもらう教育は必要だと考えます。また、少年法と関連した意見も多く出ているようです。これから1年、いろいろと議論して、よりよいものにしてほしいと思います。ぼくも、塾の先生の一人として、今年度の中学受験や高校受験で、選挙に関する問題が多く出題されるのでは……といったことを考えたりしました。歴史が好きな子はけっこういるのですが、公民(地理も)が嫌いという子は多いです。いろいろな話をして、興味を持つきっかけになってほしいとも思います。
そういえば、前に、NEWSのサマースクールで『総理大臣になろう!』というコースをやったことがあります。総理大臣や他の大臣の仕事、アベノミクスについてなどを勉強し、最後にみんなに自分で考えたマニフェストを発表してもらいました。その一つはこのようなものでした。
そのために少し税金を増やしますが、このこと以外には一切使いません。
2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興についてはボランティアの方々だけでは足りないと思い、被災地を片付ける仕事を作りたいと思います。
今、日本は大きな借金をせおっています。その借金問題については日本の伝統やみりょくのある製品を外国に売っていけばよいと私は思っています。そのために外国の人を日本に招いて日本独とくの文化を伝えることが大切だと考えています。
このことに関してのお金は、税金だけですと、国民のみな様の負担が大きいので、まず国会議員の数を減らして、そのお金を使いたいと思っております。」
当選確実ですね。そのとき、小学生だった子が書いてくれました。来年、18歳、19歳の投票率に比べて、大人の投票率があまりにも低かったら恥ずかしいことです。まずは自分の考えを持って、自分から投票に行かなければ、と思います。子どもたちに関わるニュースは、結局、みんな大人への宿題になります。一つひとつをしっかり受け止めて、じっくり考え、自分にできることをしていかなければと思います。NEWSは、そのためにあると思っています。
NEWS板橋校室長
三木 裕