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第415回

子どもはみな100点

2015.08.11更新

 もう亡くなられてしまった元将棋の名人の対談の本を読んでおりましたら、子どもの将棋の指導に関して興味深い発言をされているところがありました。ご自分の経験からの考えのようで、簡単に要約しますと、『もともと子どもは100点のものを持っているという前提で指導する』ということです。

 学校はその反対の指導をします。子どもはまずなにもわからない0点の状態からスタートし、少しずつ積み上げていって100点を目指します。元名人の考えは違います。どの子も必ず100点のものを持っている、しかし、なんらかの問題があって100点から削られていく、なので、その問題を直していけば、だれもが100点となるという考えです。そういう考えのため、指導は、まず子どもをほめ、天才だ、すごい! といって、その気にさせるのがよい、というようなことが書かれていました。

 勉強と将棋は違うものですが、おおいに参考になる考えだと思いました。これまでのコラムでも何回か書いてきましたが、作文と国語の指導の違いの一つの答えのなるかもとも思いました。国語は、漢字や文法のように、やはりどうしても積み上げていかなければならないものがあります。しかし、作文は、だれもが心の中に100点のものがあるのです。あとは、それをどのように表現していくか、なのです。

 その同じ本の中に、こんなエピソードもありました。元名人が詰め将棋(将棋の勝ちを見つけるパズルのようなもの)の本を出しました。そこには200問の詰め将棋の問題が掲載されており、その200問を解ければ、だれでもプロ棋士になれる、といったそうです。後年、名人となるある少年も手に取り、解いていったそうです。しかし、難問も多く、途中学校なども忙しく、放り出していた時期も長かったといいますが、6、7年かけて、すべて解きました。後に名人となって、そのことをふりかえり、「問題を解けるかどうかよりも、200問全部を最後まであきらめず解き続けることのできる人間のみがプロになれるという意味なのだと思います」といい、作者の元名人がうなずいておりました。これも、考えさせられるお話ですね。

 必ずしも教育の本でなくても、勉強になることはたくさんあります。NEWSももうすぐ夏休みになります。この本の続きなども含め、いろいろと本を読んでみようと思います。

※NEWSは年間カレンダー通り、8/13~17までお休みとなります。ご了承ください。どうぞよろしくお願いいたします。



NEWS板橋校室長  
三木 裕

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会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
           
代表取締役 小倉拓也
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)104校(2024年3月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
株式会社 オレンジプラネット
会社
設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
株式会社 ドリームプラネット
会社
設立:2015年6月1日
■生活・文化・新規事業部門

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