今年の夏休みも、たくさんの子どもたちがNEWSに来てくれました。ありがとうございます。たくさんいろんなことをして、たくさんいろんな勉強をしてくれました。そして、たくさんいろんな話をしました。
中学生、高校生の子たちは、よくこんなことをいいます。
古典のところに、数学や、社会や、いろいろな教科、単元が入りますが、だれでも必ず思うことなのでしょう。ああ、今年も来たか、なんて思ったりします。
こんなときどのように答えるかは、質問した子や、そのときの状況などによって変わりますが、今年はこのように答えました。
たとえば……、といって、ぼくの話をしました。ぼく自身も、中学生、高校生のころ、同じようなことを考えていました。そのころぜんぜん将来のことをわかっていませんでしたが、まさか自分がNEWSのようなところで、子どもたちに古典を教えるなど思っていませんでした。しかし、いろいろな紆余曲折があり、いまこうして、古典が役に立っています。
古典に関していえば、先生と呼ばれるお仕事だけのものでもありません。最近、新聞の記事で読みましたが、ビジネスマンが自ら古典を学ぶ講座が人気なのだそうです。古典に関しての知識や、そこに書かれたことへの考えなどを、教養として身につけていないと、ビジネスの世界では相手にされないことが多いということです。前からよく聞く話ですが、海外のビジネスマンとの仕事でも、日本の古典についてよく質問されたりするので、ある程度は知っていないといけないのだということです。主に英語圏の仕事をするので英語だけ勉強していればいいということは、もうありえないのです。
中学生で習う科目はそれぞれの分野の入り口程度ですが、それをきっかけに、自分の道を決めることもあります。自分ひとりでいろんな勉強をするのは大変ですが、学校は、大事なことを効果的に効率よく教えてくれます。得意不得意はあると思いますが、せっかくの機会なのに、いい加減で終わらせてしまうのはもったいない! と思います。いままでぜんぜん興味のなかったことが、突然好きになるかもしれません。まずは、一生懸命勉強してみよう!
こんな話をしますと、さすが大人だ……と感心してくれる子が多いので、ぼくもうれしくなり、「三木先生いいこというだろ?」といって、つい念押ししてしまい、「それをいわなければ……」といわれてしまいました。まあ、でも、長い時間勉強をする夏休みだからこそ、こういう話もじっくりできるのかな、と思いました。もうすぐ夏休みも終わりですが、9月からもがんばろう! 自分の将来に悩んだらNEWSの先生に話してみてください。NEWSは夢をかなえるための場所なのですから!!
NEWS板橋校室長
三木 裕