NEWS大宮校、大泉学園校、板橋校のイングリッシュクラブの講師ピーター先生と、これからやりたい授業について話しました。最初にピーターから、こんな相談を受けたのです。
小学生さんのクラスで主に使用するテキストは、習う単元ごとに、短い質問や単語、かんたんな日本語の解説、カラフルなイラストもたくさんあり、ページごとに盛りだくさんの内容となっております。授業中の発話量の多さはNEWSの英会話クラスの特徴で、CDも使用しながら、みんながどんどん英語が上手になっていくのがわかります。発音のきれいさに驚かれる保護者の方も多いです。とても密度の濃い授業だとぼくは思います。
けれども、ピーターはよりよいものを求めていました。いまのテキストのよい点を認めつつ、扱う単元の量や、小学生対象であることなどから、やむを得ないところもあるのですが、1ページあたりの文章がどうしても短くなってしまう点に、少々悩んでいたようです。文章量が少ないと、質問する内容も少なくなります。また、単元ごとですので、答え方にもパターンがあるときがあり、自動的に全部同じように答えてしまうことも避けたいと考えているようでした。これは、小学校で行っている英語教室でよくあることのようで、聞かれていることを理解せずに、どんなときも教わったとおりにそのまま答えてしまう子が多いのだとか。中学の教科書のように長い文を読み、そこからいろいろな質問をして答えさせるようにすれば、とてもよい練習になるんだけど……、ということのようです。
ぼくも小学生の算数を教えているときに似たようなことを感じることがあります。わり算の練習をしたあと文章問題をやると、問題をちゃんと読まずにわり算で式を書いてしまう子がいます。それで合っていたとしてもそれでは意味がなく、この問題が、わり算なのか、かけ算なのか、考えてから解くようにしないと、テストのときに間違えてしまいます。そうならないように、わり算の問題とかけ算の問題を混ぜて解いてもらうようにするわけですが、英語でも注意しないといけないことなのですね。
ピーターは、長い文章を扱うことによって子どもたちが英語を怖れたり、嫌がったりすることも心配していまして、どうしたらいいかなと考えていました。他の校舎の先生とも相談するとのことですので、近いうちに、また授業の中でなにかが加わっていると思います。楽しみです。
自分の授業をよりよいものにしようとするピーターの姿勢に、ぼくも負けてはいられないと思いました。いつでも、なにがよいのか考え続けていないといけませんね。明日のNEWSは、今日よりももっといいNEWSになっているように、これからもがんばっていきたいと思います。
NEWS板橋校室長
三木 裕