もうすぐ2月14日です。いまからそわそわしている子がいますよ。バレンタインデーの日ですね!
でも……。気のせいですかね? なんとなく、前ほど盛り上がっていないような気がするのです。まあ、ぼくら男性陣はとりあえずながめているだけではあるのですが、女子たちの気合があまり入っていないように見えるのです。男子にあげる、という子ももちろんいますが、少し前は、友チョコ? でしたっけ? 友達同士であげたり、もらったり、というのに、みんな女の子たちがものすごく燃えていたような印象があります。手作りして、ラッピングして、という手間をかけずに、いまはもっと自然に楽しむという感じでしょうか? 今年は2月14日が日曜日というのも関係あるかもしれませんね。家でどきどきしている男子はいるのでしょうか? NEWSの子たちに聞いても「大きなお世話!」といわれてしまうでしょうが……。子どもたちはいつでもいまを楽しむ天才ばかりですから、きっと、大人の知らない楽しいバレンタインデーを過ごしているのでしょう。
では、ひさしぶりに、バレンタインデーに贈る詩をご紹介いたしましょう。国語のテキストで使われているのを見たことがあります。
阪田 寛夫
「ぼく」は主語です。
「つよい」は述語です。
ぼくは つよい
ぼくは すばらしい
そうじゃないからつらい
「ぼく」は主語です
「好き」は述語です
「だれそれ」は補語です
ぼくは だれそれが 好き
ぼくは だれそれを 好き
どの言い方でもかまいません
でもそのひとの名は
言えない
ぼくは授業中に、よく見直しをしないで間違えたときの罰として、「好きな子の名前を聞く」という刑を子どもたちに与えたりしますが、わりと女の子は教えてくれます。名前を聞いてもぼくはぜんぜん知らない子だったりするのですが、どういうところが好きなのかまで教えてくれたりします(おもしろいから、という理由が多いです)。ただ、男の子はあまり教えてくれません。万が一にでもばれたらいやだ、という気持ちが強いようです。わかるなあ。
NEWSの子どもたちと話をしていると、みんながそれぞれかけがえのない存在だということがありありと伝わります。「好きな子の名前を聞く」刑ですら(だからこそ?)、子どもたちの数だけ、おもしろい答えが返ってきます。いつでもNEWSはみんなのすばらしいおもしろさを確認できる、そんな場所でありたいと思います。もちろん、ここは、みんなの夢をかなえるためにある場所です。勉強でも、ほかのことでも。笑顔で夢をかなえましょう。
最後に、一人ひとりの子どもたちに、ぼくの大好きなまど・みちおさんの詩を贈ります。
まど・みちお
ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として
子どもたちにとっての「ちきゅう」にNEWSがなれますように。主語、述語、補語もきちんと覚えましょう!
NEWS板橋校室長
三木 裕