前回の先生のコラムで、NEWSの読書感想文おすすめ課題図書を3冊ご紹介いたしました。
『ひみつのきもちぎんこう』
金の星社 ふじもと みさと・作 田中 六大・絵
小学3、4年生向け
『コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業』
佼成出版社 中村 文人 ・文
小学5、6年生向け
『大村智ものがたり:苦しい道こそ楽しい人生』
毎日新聞出版 馬場 錬成・著
……と、いつもの年ですと、ここで終わります。
ですが、今年は、もう1冊ご紹介させてください。
高学年向け ワンダー 著者:R・J・パラシオ ほるぷ出版 |
オーガスト・プルマンは10歳のふつうの男の子。 ただし、顔以外は。
生まれつき顔に障害があるオーガストが、10歳ではじめて学校に通うことになります。そこで起こる出来事を、オーガストの視点と、同級生や、姉や、姉の恋人など、さまざまな視点でかわるがわる語っていきます。
小学5、6年生向けの課題図書です。400ページを越える、長い長い物語です。そして、とてもすばらしい本だと思いました。最後の場面の感動を本当に多くの子どもたちにも感じてほしいと思いました。ただし、サマースクールのおすすめ課題図書にするのはためらわれました。まずとても長いということ。本が苦手な子は、この厚さに、読む前から躊躇してしまいそうです。また、内容やテーマも、読まず嫌いの子が出てきてしまうかもしれないという懸念がありました。同じ高学年向けの『大村智ものがたり』もとてもおもしろい本でしたので、サマースクールの課題図書はそちらにしました。
けれども、この『ワンダー』を子どもたちに読んでほしいという気持ちは消せませんでした。今回、はじめての試みとして、定員をしぼり、日数も長くして、『ワンダー』だけを徹底的に読み込む感想文のコースを作らせてもらいました。『ワンダー』をぜひ読んでみください。読み始めると、一気に読んでしまうと思います。そのあと、もし、よければNEWSに来ていっしょに『ワンダー』について考えてみませんか? 今年の夏がきっととても大切なものになると思います。
すばらしい読書体験が、子どもたちのゆたかな未来につながることを願ってやみません。今年の夏も、NEWSでたくさんの子どもたちといっしょに楽しく勉強したいと思います!!
NEWS板橋校室長
三木 裕