おもしろいニュースを見ました。あのアインシュタインが日本に来たときに書いた小さなメモが競売にかけられ、なんと約2億円で落札された! というものです。すごい金額ですね。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。ちょっと長くなりますが、以下に詳しい内容を書いてみます。
物理学者アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が95年前に、配達人に渡したメモが10月24日競売にかけられ、156万ドル(約1億7800万円)で落札された。担当者は落札者について、匿名を希望する欧州出身の人物だと説明している。
メモは東京の帝国ホテルの便箋に書かれたもので、ドイツ語で「静かで質素な生活は、絶え間ない不安に縛られた成功の追求よりも多くの喜びをもたらす」と記されている。その存在はこれまで、研究者の間でも知られていなかった。
競売では、同時に書かれたもう1枚のメモも出品され、24万ドル(約2700万円)で落札された。こちらには簡潔に「意志のあるところに道あり」とのみ書かれている。
これらのメモは1922年、講演のため日本を訪問中だったアインシュタインによって書かれた。アインシュタインは来日の直前にノーベル物理学賞を受賞を知らされたばかりで、科学界以外でもその名を知られるようになっていた。
帝国ホテルに滞在していたアインシュタインは、日本人の配達人から1通のメッセージを受け取った。配達人がチップの受け取りを断ったか、またはアインシュタインが小銭を切らしていたかは明らかでないが、配達人を手ぶらで帰すのを望まなかったアインシュタインは、その場で2枚のメモを書いた。
ドイツ・ハンブルク在住で配達人の親戚である匿名希望の出品者によると、「もしあなたが幸運なら、このメモ書きは普通のチップよりもずっと価値が高くなるでしょう」とアインシュタインは配達人に話したという。
いやあ、すごいですね! 金額もそうですが、メモの書かれた経緯といい、書かれた内容といい、アインシュタインの最後のせりふといい、一冊の本、1本の映画でも見たような豊かなドラマが感じられます。その配達人も、100年後にまさかこれほどの高額になるとは思わなかったでしょうね。いままでどのように保管していたのでしょうか。その配達人も亡くなられているはずですが、きっと大切な想い出だったのでしょうね。いつか、ほんとに映画になるかもしれません。
特殊相対性理論という名前は聞いたことがあっても、その内容は、まったくわかりません。かすかに、光の速さで進むと時間が遅くなる? みたいなことが記憶にあるのですが……。アインシュタインぐらいの天才になると、時を越えて、こういう結末が見えていたのかもしれません。いつかNEWSで学んだ子どもたちがノーベル賞をとったとき、NEWSでのなにかがすごい価値になるかもしれません。その日が来るのが楽しみです!
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