NEWSに通っている女の子たちが、『美女と野獣』の映画を見たいといっていました。前にアニメで映画になったものが、今度は実写になったそうです。ぼく個人としてはそれほど見たいというわけではないのですが……、テレビで映画の紹介をしておりましたので、少し見てみました。美女役はなんと映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーだった子とか。大きくなりましたねえ。野獣の役も実写なので男優が演じるのですが、さすがにそのままではなく、メイクをしたり、体が大きく見えるスーツを着たりするのだそうです。さらに、その役作りで、背を高く見せるために足に『鋼鉄製竹馬』も履いていると紹介されていました。
鋼鉄製の竹馬? テレビ画面に文字とともにそれが出ていたのですが、かなり丈夫なもののようです。いわゆる竹馬とはちがって、足の裏にそのまま装着して歩けるようになっていました。それでダンスを踊ったりするのですから、俳優さんも大変です。
なぜそんなに鋼鉄製竹馬に興味を引かれたかといいますと、その文字にあります。鋼鉄製なのに(竹でできている)竹馬? その響きがおもしろいと思いまして。まあ、昔ならいざしらず、いま本当に竹から竹馬を作る人はあまりいないと思いますし、学校なんかで使われているものは、プラスチックやスチール製になっていますので、そこからもうすでに変(?)なのかもしれません。かといって、鉄馬とか、プラ馬では、なんのことかわからないですし……。もはや、ああいった遊具は素材が何でも『竹馬』と呼ぶしかない、ということをテレビを見てあらためて思ったのでした。そのうち、竹でできた高級『竹製竹馬』が匠の技として発売されるかもしれません。じつは、もうあるかもしれませんね。
新聞に載っていましたが、おいしいトマトに『桃太郎』というのもあるそうです。ぼくはトマトが食べられないので(お恥ずかしいです)、おいしい桃太郎があるので食べて、といわれて、桃ではなくトマトが出てきたら、愕然としてしまいます。でも、桃から生まれたとはいえ、ふつうの(?)男の子である桃太郎が、トマトの名前になってもいけないことではないのでしょう。食べると元気になるというイメージなのかもしれません。他にもスーパーで、『韓国海苔(日本製)』というのを見て、おお、と驚いたことがあります。これも、韓国海苔という種類の海苔なのでしょうか?
細かいことにこだわって……という気もしますが、なんとなくおもしろいと思いましたのでコラムに書いてみました。言葉に対する感覚として、作文を習っている子どもたちにもちょっと話してみたいなと思います。