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第41回

中原中也(5/11)


このあいだの休日、川原で仲間達と野球をしたのですが、野球だけしたわけではありません(とても体力がもちません)。詩人の一人と、歌人がギターを持ってきていたので、歌などをうたったりしました。自作の歌をうたうものもいました。そして、一人の詩人が、中原中也の詩にメロディーをつけてうたいました。自作のメロディーです。
『春の日の歌』
午睡の 夢の ふくよかに、
 野原の 空の 空のうへ?
 うわあ うわあと 涕くなるか
中原中也は今年の4月29日に生誕100年となるそうです。若くして亡くなりましたので、ずいぶん昔の人というイメージもありますが、もしかするといまでも詩を書いていておかしくなかった人なのです。生きていたらどんな詩を書き続けたのでしょう。青春とか、若者の心の痛み、といった印象がぼくには強いので、なかなか想像がつきません。
もちろん、中也の詩はいまでも多くの人の心をとらえています。決して過去の人ではありません。そして、いろいろな人によってメロディーをつけて歌われています。大岡昇平氏(二人は友人だったそうです)も作曲しているそうです。
いまふと頭にうかんだ中也の詩を書いてみます。
あゝ おまへはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云ふ
『帰郷』という詩の一節です。いままでの生き方を問われる詩です。厳しいようにも感じますが、ただ厳しいだけでもないように思います。もし機会がございましたら、ぜひ読んでみてください。
友人のうたった中也の詩は、気持ちのよい風に吹かれて、高く青い空へと消えていきました。なんだか静かに心に残りました。普段なかなか詩集を広げることも少なくなりましたが、ぼくもときには詩の世界をのぞいてみようと思いました。

NEWSおもしろ作文倶楽部コース責任者
三木 裕

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