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第531回

テストに色ペンを

NEWS板橋校 三木裕

2018.03.02更新

 NEWSは3月から新年度になりました。またこれからもどうぞよろしくお願いいたします。中学受験、高校受験、大学受験と、受験生のみんながんばってくれました。そして、中学校、高校では、学年末テストがいまおこなわれております。

 ある中学2年生の女の子が、早く来て、自習の勉強をしていました。ちょっと見たところ、ある問題をまちがえていたので注意しました。数学の問題で、聞かれていることの反対を書いていたのです。問題文に、○○の逆を書きなさい、と書いてあるのに、○○を書いてしまうパターンですね。よくある、気を付けないといけないパターンです。直しながらその子はいいました。

「ああ、テストのときも、色ペンを使えればいいのに!」

 そんなこといったって、ダメだよと、とりあえずいったのですが……。

 彼女は、いつも自分で勉強するときはテキストやプリントの問題文の大事なところや、まちがいやすいところに色をつけて、注意していたのです。よい方法ですね。ただ、そのときは、テストみたいなプリントを学校でもらったようで、それを本当のテストのつもりでやっていたのでした。だから、色ペンを使えたら、といったのです。テストでも鉛筆で印を付けるなどの方法も考えられますが、色ペンほどの効果はなさそうです。なので、しっかり問題文を読んで答えを書いた後も見直しをしよう、ということになるのですが、どうして学校のテストでは色ペンを使ってはいけないのでしょうか? ぼくはふとそう思ったのでした。

 そもそもテストをなぜやるかといえば、学んだことを理解しているかを確認するためです。学校というのは勉強を学ぶ場所ですから。だったら、まちがいをなくすために色ペンを使うという方法は、理解を助けるものですから、テストのときも大いに役立つはずのものなのです。色ペンの使用を許可すると、子どもによってはめちゃめちゃ色を使いまくって、かえってわかりにくくなってしまう子も出てきそうです。あと、色ペンをたくさん買ってもらえる子と、少ししか買ってもらえない子で差がついてはいけないという、公平さの問題もあるかもしれません。

 たしかに、色ペンの使い方の差ではなく、色ペンの量とか高級さで違いが生じるのはテストにふさわしくありません。じゃあ、やっぱりテストに色ペンはだめかー、となりそうですが、新たな疑問がわいてきました。となると、なんでわざわざ、そんなひっかけみたいな問題を作るのだ? という疑問です。国語でも、1問だけ「○○でない」ものを選びなさい、というのがあって、まちがえてしまったりします。4択だったら、そのうち3つは合ってるわけですから、すぐ選んで書いてしまうわけです。注意深さ、とか、見直しの重要さ、とか、学ぶべき点はあるのでしょうが……。

 ひっかけのような問題は出さない。
 ひっかけ問題も出すが、色ペンを使っても良い(学校で全員の1本配付する)。

 この2つのどちらがいいだろうと考えたのですが……。えらびにくいですねえ。どちらが本当に理解しているか、ですが……。教育というのは本当にむずかしいです。一番の理想は、ひっかけではないが、注意深さが要求される問題を出すことですかね。ぼくらの指導も注意しないといけません……。

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会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
           
代表取締役 小倉拓也
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)104校(2024年3月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
株式会社 オレンジプラネット
会社
設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
株式会社 ドリームプラネット
会社
設立:2015年6月1日
■生活・文化・新規事業部門

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